深海融合艦

深海種と契約を交わし、融合した船を『深海融合艦(オネシフォラス)』と呼ぶ。
契約内容に沿った特質の付与、基礎能力の向上、潜水能力の後天的獲得の代償として従来の人型を形成することが不可能になり、主に深海生物や軟体動物に近い姿となる。触手などの位置を調整して人型に近い形を維持する個体もいる。
【再現戦争】直後から既に存在が確認されているため、かなり早い段階から深海種とS.H.I.P.との接触があったと考えられている。
自ら望む形で人型を捨てること、後天的な異形であることから人類保護活動黎明期には白眼視されていたが、ブルーリボン貿易連合創始者が契約履行を公表したことから徐々に受け入れられはじめ、現在ではどの組織でも見かける普遍的存在となっている。


通信速度がさー、すごい上がるの。潜水艦ってみんなこんな早い環境でやってんの?ってなるよ。
船が沈んでから云々とかって昔けっこー言われたけどさー、正直な話沈んでる時間の方が長くない?
人間の形してるより安心感ある。なんかいっぱい海藻とかついてたほうが。

──とある深海融合艦の話