S.H.I.P.の特性

S.H.I.P.の特性として以下の二つが挙げられる。

  1. あらゆる「水」に浮く。(潜水艦、深海融合艦は除く)
  2. 創造・改良を苦手とする。

1.に関しては粒素が水となんらかの粒素結合を起こしていると考えられているが、解明されていない。ただ、水上艦に分類されるS.H.I.P.と潜水艦に分類されるS.H.I.P.では、一部配列が異なるという報告もある。
水上での最大走行速度はベース艦船の最大船速とほぼ同じで、この特性を活かし、【バージ・トランジット】開通前までは個人またはチームでの飛脚輸送が行われていた。
今でも一部速達便は船による海上走行を利用している。
なお人型は海上でのバランスが不安定になりやすいため、専用の運搬装備や【艤装】を使っての輸送となる。

2.に関しても原因は不明。いわゆる「読んだ通りにしかできない」船が多い。例えばパンケーキのレシピで「チョコレートソースを仕上げにかけて」とあって、冷蔵庫にソースがなかった場合、「未完成で終わってしまう」「完成させられないなら取り掛かれない」と考えてしまうような船が殆どということだ。「なくてもいいや」「ないなら別の物を使おう」「同じ材料で別の料理にできないかな?」と考えられる船もいるが、できない船の方が多い。
この特性により人間社会に馴染めなかった船が多く、人間が地上を去ってからも船たちが自らの力で人間の文明・社会を継承することは早々に断念されたことは記憶に新しい。
現在では【エーテルネット】検索機能の上昇により、代用案提示が速やかになされるようになったため、障害ではなくなりつつある。
また、存在しない話をうそぶくのも苦手で、8000年代に至るまでにS.H.I.P.の作家は【ダ・ヴィンチ】の一組しか確認されていない。