緋色の水銀海

海の赤化は2060年頃から北半球で始まり、2080年前後にはほぼ全域が同様の状態になったとされている。
赤くなった原因は溶け出した北極の永久凍土に含まれていた水銀と特定のプランクトンの粒素結合で、体内粒素の活性化により多くの魚類や海獣が巨大化、または奇形化している。
8000年代現在では赤化による身体への影響は特に報告されておらず、漁業も行われているが、高濃度粒素構成体は深海魚を食べるとショック症状を起こす可能性があるため、食用推奨されていない魚類・海獣の販売は鑑賞目的であっても禁止されている。
【竜討伐】で使用されたという【カドモスの槍】が原因とされているが、直接要因となったかは再現ができないため未検証。
デネボラの調査により、北極海は粒素濃度・水銀含有量が共に他海域の8000倍以上であることが判明している。