嵌合種

嵌合種(かんごうしゅ/ヘミテオセス/hemitheothes)
粒素に耐性があり、かつゲノムマップに純人類との類似性が見られない知的生物種の総括。
多くは暗黒時代以前に存在した動物が、粒素の影響を受けて進化、あるいは異なる特質を獲得した嵌合の種━━すなわち生物学的「キメラ」たちである。
※嵌合種に対して「キメラ」は7000年代前後より差別・侮蔑の語として禁句のため注意。うっかり口走らないように!

非常に数が多く、特徴が細分化されるため、身体の特質ごとにまとめた分類を採用している。

  • 哺乳類・爬虫類を祖先に持つ、二足歩行が可能な者→長肢種
  • 哺乳類・爬虫類・六脚類・甲殻類を祖先に持ち、手足の合計が3対6本以上の者→多腕種
  • 機械に寄生する者→機変種
  • ペンギン→ペンギン
  • 深海にいて、どうにも形容し難い→深海種

おおまかな分類のため、どこにも該当しない個体は分類を使わず、そのまま「嵌合種」を名乗る。
そのため8350年代現在、世界人口の最も大きい割合を占めている種でもある。
嵌合種同士では分類よりも、自らの祖先ルーツでの仲間意識の方が大きい。
加えてルーツごとの能力や嗜好の差が激しいため、特定ルーツの者が蔑まれたり、同ルーツ内で関係が固まってしまうことは珍しくない。