粒素

※当社には粒素物理学の監修が可能なライターがいませんので、曖昧でお見苦しい文章になりますがご容赦ください。

粒素(りゅうそ/アイテール)は2010年代に発見された新物質である。
「第五元素」とも呼ばれるが厳密には元素ではなく、地球上に存在するあらゆる物質が含有する何かそういう感じの物質であり、暗黒物質の成分の一つでもあると推測されている。
そもそもこの粒子なのか元素なのかはっきりしない名前は仮称であり、正式な物質名アルケピリア物質とかそういう名前だった気がするが、長いので定着せず「粒素」と呼ばれている。
大気中にも勿論存在しており、多くの機器が大気中の粒素を利用した自動運転設計をされている。
【粒式】という特殊な作動式を用いて任意の動作を行うことも可能。


船たちの多くは直感的に粒素を操作してエーテルネットに接続しているため、何なのかよくわかっておらず、筆者もあんまり何なのかわかっていない。研究は進められているが、読んでもよくわからなかったし、今後監修が入って改訂されるまでは筆者の所感を置いておくことにする。
粒素が「魔法を使うときに消費されるエーテル的な何か」というざっくりした説明をされていたのは記憶に新しい。詳細は省くが、まあそんなところだろうとは思う。哀れなことに魔法適正のない人類はこの粒素をうまく扱うことができないどころか、体内に一定量が取り込まれると臓器不全を起こしてしまう。これが発覚したのは皮肉にも、艦船の権利がはっきり認められた後だった。とはいえ影響する基準値は「ほうれん草を毎日215束食べると死ぬ」ぐらいの量であるし、今吸ってる空気の中にも4~50束ぐらいは含まれているというのに、我々は今まで以下の扱いを受けることとなった。
まあその後すぐに空気中の粒素が「ほうれん草105束」ぐらいになり、後はご存知の通りであるが。
ちなみに今は172束分ぐらいだそうだ。年々大気中の含有濃度は濃くなってるし、1000束になる日も遠くないだろう。もはや人類は地上に戻るより、新天地を目指した方がいいと思うのだが……


眉唾ではあるが、「特定の強い願い」に呼応しやすいという仮説もある。
全ての船が高濃度粒素構成体であること、船が発生した時期がばらけず集中していること、船に特定のイメージを投射し続けることで外観の変化させる非人道実験が行われていたことから導かれた説ではあるが、眉唾の部分も多い。
とはいえ筆者も「めんどくさいから勝手にコーヒーが入ってほしい」と念じてみたところ、壁を数枚突き破ってコーヒーメーカーとお気に入りのコップが粉袋とトレハロース瓶を伴って飛んできたことがあるので、そう疑う話ではないと思われる。